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荒涼の町/ジム・トンプスン


何年か前までは海外の小説を読むのは苦手だった。
どうしても、地名や人名、風習などが想像しがたいからだ。
しかし、読まず嫌いだっただけで、読んでみたら面白いのなんのって。
まあ、ハズレの小説を引いてしまう時もあるが……。

海外の作家では、お気に入りの作家が何人かいる。
ジム・トンプスンもその中の一人だ。
狂気に満ち溢れたクライム小説を書かせたら、この人は本当に最高だ。
そんなトンプスン作品の中から、今回読んだのは『荒涼の町』。

この物語には『おれの中の殺し屋』で主人公だったルー・フォードが出てくる。
ルーは、保安官助手であり、普段は笑顔を振り撒いているがその中に狂気を隠し持っている。その設定は『おれの中の殺し屋』と一緒なのだが、町の人々はルーを恐れている。
これは『おれの中の殺し屋』にはなかった設定だ。
記憶は曖昧だが『おれの中の殺し屋』のラストでルーは、あることを行動に移したはずなのだが、フィアンセのエイミーもきちんと登場する。
あとがきを読むと、エイミーのファミリーネームが微妙に違っていたり、ルーが保安官助手を務めている州の名前も微妙に違っているらしい。
だから、この作品は『おれの中の……』の続編というわけではないのだ。
同じような設定をひきずって、まったく別の物語。そう考えて読むといいのだろう。
物語は、相変わらず狂気に溢れている感じなのだが、今回はトンプスン作品としては珍しく意味不明な終わり方はしていない。
きちんとした探偵役がいて、物語内で起きる事件を解決に導くのだ。

評価:★★★☆☆

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| ジム・トンプスン | 03:14 | comments(0) | trackbacks(3) |
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