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空中ブランコ/奥田英朗


笑える小説。そんな小説に出会えるのは本当に難しい。
近年、小説界は泣ける小説を売りにして、なんとかOL層や主婦層に小説を読んでもらおうと頑張ってきていた。
泣ける小説なんてものは反吐が出る。
明らかに作家は、読者を泣かそう、泣かそうとして書いていくのだから。
主人公の飼っていたペットが死んだり、友人が死んだり、恋人が死んだり……
涙を誘うためなら、殺して、殺して、殺しまくれ!
そんな小説、反吐が出る。
死ぬのであれば、北方小説のように華のある死に方をすべきだろう。

と、まあ、本題と話がそれてしまった。
さて、今回読んだのは、奥田英朗の『空中ブランコ』。
これは『イン・ザ・プール』に続く、精神科医・伊良部シリーズの第二作目だ。
たしか、この小説で奥田英朗は直木賞を受賞したはず。
最初の話に戻るが、小説で人を笑わせるという事は本当に難しい事である。
なんせ、文字なのだから。動きは見えない。読者は書かれた描写を想像して笑うしかないのだ。
しかし、奥田英朗はそれを意図も簡単にやってのける。
奥田作品は、最初の頃はクライム小説だった。それがこんな作品も書けるのかと思わせるぐらいに笑える小説を出してくるのだから、懐が深いというか何というか。

泣ける小説ばかり読んでいる、そこの貴女。
たまには、小説を読んでゲラゲラと笑ってごらんよ。

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| 奥田英朗 | 04:02 | comments(0) | trackbacks(4) |
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