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廃墟ホテル デーヴィド・マレル


廃墟に魅力を感じる人は少なくはない。
この日本でも数多くの廃墟マニアがいて、DVDなどの売り上げもそこそこあったりする。
日本の場合はバブル崩壊後に廃墟となった無駄に豪華な施設が取り残されており、そこが心霊スポットとなっていたりするのだが、そういったことは日本だけに限らないようだ。

今回読んだのは、デーヴィド・マレルの『廃墟ホテル』。
タイトルからするとホラー小説を思い浮かべがちだが、どちらかといえば冒険小説のような点もあり、ミステリー小説でもある。

主人公である新聞記者のバレンジャーは、廃墟マニアたちに同行取材をして廃墟となった元豪華ホテルへと侵入する。マンホールからの侵入だったのだが、その中で奇形化したネズミや猫に遭遇したりする。
ホテル内へ侵入した後、彼らは秘密の通路の存在を知る。
そして、彼らの後を追ってきた如何わしい連中も現れ……。

物語は意外な伏兵の出現によって大きく変化する。
探検小説から、冒険小説へ。
そして、伏兵として登場した人物の正体を解き明かすミステリーもある。

作者であるデーヴィド・マレルは、あの「ランボー」の原作者。
軍隊知識もそこら中に書かれており、一冊で何度も楽しめる作品です。

評価:☆☆☆☆☆(5つ星で満点)
| 読書感想文 | 03:54 | comments(0) | trackbacks(5) |
真夜中のマーチ 奥田英朗


奥田英朗という作家は、なかなか幅広い。
直木賞を受賞した『空中ブランコ』で有名な伊良部シリーズがあるかと思えば、
大藪賞を受賞した『邪魔』や『最悪』などのクライム小説もある。
まだ味読だが『東京物語』などという青春ものもある。
こうなってくると、奥田英朗は何作家と呼べばいいだろうか。
ミステリー作家という枠では囲いきれていない。
そうか、小説家か。それでいいや。
奥田英朗は人を楽しませるのに長けた作家だと思う。
特に伊良部シリーズなどでは、ありえないの連発だ。
また邪魔などのクライム小説では手に汗握る感をしっかりと与えてくれる。

さて、奥田英朗を褒めちぎったところで、今回読んだのは『真夜中のマーチ』。
こちらもクライム小説です。
ただ、邪魔や最悪のような感じの暗さはなく、明るいクライムですね。
目的は10億円強奪。
チンピラとダメ会社員と謎の美女が織り成す、10億円争奪劇です。
映画化されてもおかしくないと思えるぐらいに、映像化しやすそうな話ですね。
| 読書感想文 | 03:08 | comments(0) | trackbacks(2) |
ポップ1280 ジム・トンプスン


最近は海外の小説を読むようになってきた。
いままでは、人物や情景が想像しにくいという理由から避けてきていたが、
なんとなく読んでみたら、そんなことはなく食わず嫌いだっただけだった。

今回読んだのは、ジム・トンプスンのポップ1280。
今更読んだという感じだ。
外国人の名前を見ると、まず思い浮かべてしまうのが格闘家だ。
もう、これは格闘技馬鹿の悲しい性だろう。
ジム・トンプスンと聞いただけで、強そうな男を想像してしまう。
まあ、そんな話はどうでもいい。

ポップ1280は、田舎町ポッツ州の保安官の話。
時代は第一次世界大戦辺りらしいが、解説を読むまではわからずに読んでいた。
漠然と昔の話なんだろうな程度ぐらいにしか思っていなかった。
話自体はクライムもので楽しめるのだが、気弱を装った保安官が実はかなりの悪者という設定なのだが、保安官は他人に本当の姿を見られまいと馬鹿を演じたりする。しかし、本当の姿は殺人をなんとも思わないような男なのだ。
という話だが、解説を読まないとわからない事が多々あった。
ラストシーンもそうだ。
Cがキリストなんてわかるかって。
意味深なラストシーンなんだけど、こればかりは解説を読んでもよくわからない。
中途半端に終わっちまったのか?と思わされる展開だ。

だから、この小説の感想も中途半端に終わらせよう。

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| 読書感想文 | 03:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
ヒステリック・サバイバー 深町秋生
ヒステリック・サバイバー

ミスティック・リバーではない。
とりあえずタイトルが似ていたから書いてみただけ。

今回、ご紹介するのは『ヒステリック・サバイバー』。
あの『果てしなき渇き』で第3回このミステリーがすごい!大賞を受賞した深町秋生氏の第2作目。待ちに待った第2作目である。

物語はアメリカから始まる。
冒頭では、アメフトマンやチアリーダーなどが登場し、まるでアメリカのB級青春映画を思わせるような感じが漂っている。
しかし、この作品はそんなものでは終わらない。
銃撃、心の傷、オタク、イジメ、ヤンキー、心の闇などなど、さまざまな問題が作品の中に登場し、描かれていく。

最初は軽い気持ちで読んでいたが読み進めて行くうちに、どんどんと深い世界へと入って行く。ただの青春小説。そんな風に思っていたら大間違いだった。

『果てしなき渇き』と同様に心の闇や心の傷などの描写が上手い。
ただ、最後はハッピーエンドなわけだが、あそこまでどん底に近い状態まで来たのだから、バッドエンドでどん底から這い上がるのが不可能な展開でも良かったような気もする。
それだと読んだ方も救われないか……
| 読書感想文 | 00:07 | comments(0) | trackbacks(3) |
レクイエム ジェイムズ・エルロイ
たまにはアメリカ文学も読まなくては。
そんな思いが駆け巡り、本屋の洋書文庫コーナーへ。
そこでひときわ目を引いたのがジェームズ・エルロイの作品だった。
ミステリー好きなら名前を知らない人はいないであろう、エルロイ巨匠。
実は恥ずかしながらエルロイ巨匠の小説を読むのは初めてだったりする。
そんなエルロイデビューなら、エルロイのデビュー作を読もう。
そう決めた私は迷わず彼のデビュー作である『レクイエム』を手に取った。

内容は私立探偵もの。
しかし、ただの私立探偵ものではない。
エルロイの特徴である暗黒小説というやつだ。
探偵はかつて刑事で、アル中だった。しかし、いまは酒を断っている。
普段の生業は、車の回収屋。
そんな彼の元にあやしい依頼人が……

と、まあ物語が始まっていくわけですが、デビュー作とは思えないぐらいに素晴らしい物語。逆にいえば、デビュー作だからこそ書ける熱の入れっぷり。

いままでエルロイを読まずにきた自分が馬鹿だったと思う一冊でした。
| 読書感想文 | 19:37 | comments(0) | trackbacks(4) |
金閣寺 三島由紀夫
金閣寺改版

そうだ、京都へ行こう!
というわけではなく、三島由紀夫の名作『金閣寺』。
以前から、大まかな内容については知っていたが、読んだ事はなかった。
たまたま本屋で見かけて、ついつい手に取ってしまったのは、夏に京都へ旅行へ行った事が影響しているのかもしれない。旅行では金閣へは行かなかったが。

まあ、そんな旅行話は置いといて、三島由紀夫の金閣寺である。
この話、金閣寺が燃えるまでの話だということは、皆さんご存知だろう。
しかし、それ以上にどんな話であるかということを知らない人は多い。
一言でいってしまえば、くらーい話である。
これでもかというぐらいに暗い話。
青年僧が、なぜ金閣に火を放ったのかという話なのだが、青年僧の心の闇が深すぎる。
決して楽しい話ではないことは確かだ。

この話を読んでいると三島の自分を見てくれ、もっと自分のことを見てくれという気持ちが現れているようにも感じ取れる。
まあ、名作だから、ハズレではないはず。

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| 読書感想文 | 00:57 | comments(0) | trackbacks(2) |
それでも警官は微笑う 日明恩
それでも、警官は微笑う

たまには新しい作家を開拓するかと本屋をうろつく。
「どんな小説がお好みでしょうか?」
僕の行く本屋には、そんな事を聞いてくる『読書ソムリエ』なんてのはいない。
もちろん、全国どこの書店へ行ってもいないだろう。
いたらいたで、うっとうしい。

警察小説といえば、最近では横山秀夫という感じになってきている。
だが、横山秀夫の小説はほとんどが既読であるため、他の作家を探す。
そうだ、新しい作家を開拓しに来たんだよ。

そんな時に手に取ったのが、日明恩の『それでも警官は微笑う』だった。
この小説は、メフィスト賞を受賞した作品。
メフィスト賞。
本好きな人でも知らない人は多いにいると思われる文学賞だ。
メフィスト賞は、京極夏彦の原稿持ち込みに始まった講談社の文学賞で、
有名どころでは森博嗣や新堂冬樹、殊能将之などが出身。
アタリハズレが激しい賞で、コアなファンがいることでも有名な賞だ。
まあ、メフィスト賞の話はそのぐらいにしておいて……

『それでも警官は微笑う』だが、
まだまだ二番煎じ警察小説という風に思えた。
やはり金字塔と呼ばれる警察小説、大沢在昌の『新宿鮫』や
ドラマ『踊る大捜査線』などの影が見え隠れしてしまっている。
うーん、なんというか、ありきたりな警察小説って感じになってしまっているのが残念。
まあ、デビュー作だったし、次の作品を読んだら感想も変わってくるかもしれないですね。
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| 読書感想文 | 13:09 | comments(0) | trackbacks(2) |
セブン アンソニー・ブルーノ
セブン スペシャルボックス

『セブン』といえば、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンの主演で話題に
なった映画だということはご存知の方も多いはず。
そう、7つの大罪をもとにした殺人事件の話です。
最後の最後はあれがあれなわけですね。
僕は映画の最後だけ見てしまった男です。ええ、最初と途中は見ていません。
いきなり、最後だけ見てしまいましたよ。

くそっ!

そんなラストシーンを忘れかけていた今日この頃でしたが、
たまたま実家で『セブン』の原作本を見つけてしまいました。
思わず、手にとって読んだところ面白い。

最後の結末なんて忘れて読みふけってしまいました。

でも、最後が近づいてきた時になって思い出してしまったんですよね
ラストシーン。

怒るブラピを……

でも、原作は楽しめました。
| 読書感想文 | 01:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
六番目の小夜子 恩田陸
六番目の小夜子

売れっ子作家の作品を手に取る時、何を読んだらいいのか迷う事ってありませんか?
話題作、受賞作、映画化された作品、ドラマ化された作品。
うーん、どれにしよう。

そんな時はデビュー作を手に取るのが一番。
と僕は思っています。

なぜなら、それはその作家が世に出るために書かれた傑作なのだから。
その作品がなければ、その作家が誕生しなかったのだから。

というわけで、今回手に取ったのは
恩田陸の『六番目の小夜子』です。

内容は学園・ホラー・ミステリーといった感じでしょうか。
ホラーの中に謎解きがあり、そして学園ものといえば恋愛もありです。

物語は、学園の伝統である『小夜子』と呼ばれるゲームを中心に描かれています。
小夜子に選ばれた人間は、自分が小夜子だということをバレないで、卒業式まで行かなければならない。そんなルールの中で小夜子ゲームは始まるのですが、
その年は波乱含みの年となってしまいました。

まず、第一の波乱として現れたのが、謎の転校生『津村小夜子』の登場です。
彼女の登場によって小夜子ゲームが一変してしまいます。
あの小夜子と同じ名前を持つ、津村小夜子とは一体何者なのだろうか。

物語は、津村小夜子とその周りを探ろうとする関根秋によって進められていきます。

はらはらドキドキ。ページを捲る手は止まりません。

結末はどうなったのか。小夜子の謎とは一体何なのか。それは読んだ人だけが知る事が出来ます。

やっぱり、売れっ子のデビュー作は面白いです。ハズレなしですね。

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| 読書感想文 | 16:23 | comments(0) | trackbacks(3) |
ブルー・ローズ 馳星周
ブルー・ローズ(上)

あの馳星周が探偵小説にチャレンジした。
出だしはコテコテの探偵小説という感じだが、次第に馳ワールドが加速していく。
ブルー・ローズは、ある日、忽然と姿を消した女性を探す探偵が主人公。
馳星周作品では初の探偵の登場だ。
いままでは、チンピラだったりマフィアだったり、悪徳警官だったり、殺し屋だったりと悪い連中が主人公ということが多かった馳作品だが、今回は元刑事の探偵という馳作品にとっては異色の主人公の登場に違和感を覚えざる得なかった。
しかし、物語が進んでいくにつれ、ダークな部分が見え隠れ。
気が付いた時には馳ワールドが展開しているというパターンだった。
作品が書かれたときが古いのか(新刊なのだが)作中で出てくるのがインターネットではなくパソコン通信というのがちょっといただけない。
こういった情報機器は日進月歩なため小説で登場させる時は要注意が必要なんだなと思わせる一幕であった。

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| 読書感想文 | 04:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
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